<ナレーション:栗田>
今回の物件は固い土の床と日々の天気を感じられる素敵な透明の屋根、常に風を感じる空気の壁を持つ、築不明の無の空間、今回この物件に挑むのはひと呼んで「基礎の鬼・ムサシ」。
匠は一体この物件にどのような息吹をふきこむのでしょうか?
早速ご覧下さい。
中略
匠が用意したのはコンクリート素材のみ。
その費用はヒル魔一丁(時価)、製作期間は3週間でした。
ではその全貌をご覧下さい。
入ってすぐのロッカールームにはなんの変哲もなく、ただ整然と棚が敷き詰められロッカーにはハンガーがかけられています。
それぞれの棚にはネームプレートが張りつけられ、なんということでしょう!
そこには「ハァハァ三兄弟」や「モン太」といったネームプレートまであるではありませんか!!
さらに細部まで目を凝らすとそこには何やら不思議なボタン存在しているではありませんか。
このボタンにこめられた匠の思いにはたしてヒル魔さんは気づくことが出来るでしょうか。
ボタンを押してみるとそこには地下に繋がる階段が出現しました。
なんということでしょう!!
匠はこの何の変哲もないロッカールームに秘密の地下室を忍ばせてくれていたのです。
地下へ降りてみるとそこには完璧に空調完備された部屋が広がります。
部屋の真ん中には皮張りの黒いベッドが1つ。
なんということでしょう!!!
そのサイズは幻の超キングサイズ!!
もうこれでアメフト選手が2人でどんなプレイをしようと、すべり落ちることも投げ出されることもないでしょう!!
枕元にはあらゆる品々が並び、仕事の奥深さと匠の優しさがちりばめられています。
さらに奥にはプレイ後の汗も涙もどんな汁さえも綺麗に洗い流してくれるバスルームが!
その上またもやなんということでしょう!!!!
その広さはいつ試合が再開されてもいい様に湯冷めしない程度の程よい広さにつくってあり、中には大ぶりな鏡が!!
これでどんなフォーメーションも全て2人で確認することができるでしょう!!!
中略
この日、生まれ変わったロッカールームに初めてヒル魔さんが訪れました。
ヒル魔さんはこのロッカールームと地下の隠し部屋にいったいどのような反応を見せてくれるのでしょうか?
映像切り替え
「……………。あの糞ヒゲジジィ(怒)」
秘密の小部屋に降りたヒル魔の表情から笑みが消え、切れ長の瞳は細められそのシャープさを増していく。
「なぁーにが今年中は使うだろだぁ?………。3週間かかる?……こんなふざけたもん造らなきゃ1週間で出来たんじゃねぇのかぁあああああああ!!!!」
ズドドドドドドッ ダダダダダダッダッダダダダダ!!!!!………ガゴッ
プツン……ザー…………
かくして映像は途切れ、かの部屋がどうなったのか?
いやその部屋の存在自体知るものはいない。
………チェララララーチャララーチャラララーチャラララララララ………