デビルバッツ女学院高等部物語

1時限目 <今ここにある危機>

どうして自分はこんな所でこんな男に組み伏せられなければならないのだろう?
女子高生ヒル魔は恐怖と悔しさの入り混じった頭で状況を理解しようと必死だった。
いつも自分の胸元にあるリボンタイは毟り取られ部屋の片隅に捨てられている。
眼の端に映ったそれはあたかも今までこの男から自分を守っていてくれた鎧の残骸にも思えた。
抵抗しようにもヒル魔の白く細い両手首は男のネクタイによって縛り上げられ、助けを呼ぼうにも口に押し込められた布のせいで息をするのもやっとな状態であった。

「言っただろう?大人をからかうと痛い目にあうんだよ、お嬢ちゃん。」

男は含み笑いをしながら楽しそうにヒル魔の肌を露わにしていく。
なんでこんなことに?
男に触れられる部分から穢れて腐り落ちてしまえば良いのにと願いながらヒル魔は何度目かの問いを繰り返していた。


 2時限目  <全てはここから始まった>

ヒル魔のクラスに2人の実習生が来たのは7月の初め頃だった。
教室に入ったと短にクラス全員の好奇の目が担当教師栗田を通り越して実習生たちに注がれるのを感じた。
男といっても中年や老人の多い女子高に若い男が突如として2人も現れたのでは仕方のないことかと思うと同時に、まだまだ子どもだと思っていた生徒達の中に明らかに女を感じさせる何かが潜んでいることに気づいた栗田は彼等の実習期間であるたった2週間が無事終わる様、思わず心の中で両手を合わせていた。

栗田の一番の心配はクラス一厄介なヒル魔であった。
クラスで何か問題が持ち上がると必ずヒル魔が一枚噛んでいて、それなのにいざ処罰の段階にくると煙の様に消えている。狡猾さではすでに高校生の域を越えているが、それゆえに何か手痛いしっぺ返しがいつかヒル魔の身に降りかかりはしないかと心配していた。
それに加えて普段の幼く無邪気なヒル魔から、時折漂う背筋の凍るような魔性の色気を感じ取ることも事実であった。

「君達、くれぐれもいたずらやからかい半分で実習生に接しない様に注意してください。彼等を教師として敬う様お願いします。」

再度、栗田は生徒達に小言を投げつけると同時に案にこの若い男達へのけん制の意味合いも含めてホームルームを締めくくった。


 3時限目 <そして鐘は鳴り響く>

実習生達は女生徒達に「キッド先生、ムサシ先生」とあだ名をつけられ、他愛のない質問を投げかけられたりする程度で、一応語尾に先生とついてはいるものの、教師として敬われるまでにはいたらなかった。それでもなんとか前半の1週間は何事もなく無事に過ぎていった。

事件は自習時間で担任栗田が席を外していた時に突然起こった。
きっかけは女子高ならではの光景だった。誰かが生理用ナプキンをまわしはじめ、いつしか枕投げならぬナプキン投げにまで発展していった。
幸い音楽科も併設しているデビルバッツ学園の壁は厚く騒ぎが外に漏れるようなことはなかったが、監督をしていたキッドとムサシに止めるすべはなく、ただただ呆然と事の成り行きを見ていた。

ポフッ……

空飛ぶナプキンの1つがムサシの顔にクリティカルヒット、続いてキッドの顔にも1つ。
後は2人めがけてナプキンの嵐で、これにはさすがのムサシも思わず声をあげた。

「いいかげんにしなさい!女として恥ずかしくないのかお前らは!!」

いつも寡黙なムサシの怒声に静まり返る教室の中でただ一人、ニタつく女子生徒がいる。
ヒル魔であった。
実は最初に二人の顔にナプキンをぶつけたのもヒル魔であった。

「まぁまぁ、ムサシセンセそんなに怒らんでも。でも女の子には慎みも必要だからみんなも程ほどにしておきなさい。栗田先生がいたらどんな罰則が来ることやら。このことは内緒にしておくから。」
しかし、キッドの機転もむなしく栗田は戸口に立って、栗のような顔を焼き栗の様に赤くしていた。

「誰が首謀者だ!!」

もちろんヒル魔であることは栗田だって百も承知であったが、多分今回も上手くすり抜けてしまうのだろうと諦めかけていた矢先、

「自分のやったことは自分で責任を負え。それが出来ないなら初めからおとなしくしていろ。ヒル魔。」

ムサシからのふいの告発に釣りあがった目を細めながら、ヒル魔はムサシをにらみつけた。
しかし抗議の声も否定も上がらず結局、今回はヒル魔がはじめての罰則を受けることとなった。


 4時限目  <迫りくる危機>

実習生の控え室で、ヒル魔がその監督係でもあるキッドにぼやいていた。

「あぁっ!!もう信じらんねぇ!高校生にもなって罰則が漢字1000文字書き取りかよ!!」
「まぁばれちゃったもんはねぇ。でもこうして付き合ってあげてるオレも優しいと思わんかねぇ?」
「フン、糞紳士づらしてんじゃねぇぞ、キッド先生様よぉ。第1なんでチクリやがったムサシじゃなくておまえがいんだよ。」
「あれ?何?ムサシのほうが良かったの?どうりで最初の一発はオレじゃなくあいつを狙ったわけだ。」
「ばっ……!違ぇよ、ふざけた事言ってんなよ………。」

思わず耳まで真っ赤になってしまったヒル魔に対して、キッドはいたずら心を起こしてみたくなった。

「まだまだ子どものクセに大人をからかうから。程々にしとかんといつか痛い目にあうぞ。」

大人ぶったキッドの口調に思わずカッとなったヒル魔は言ってはいけない言葉を口に出してしまった。

「子ども扱いしてんじゃねぇ!身も心も頭だって立派な大人だ!!」
「ヘぇ、身も心もねぇ。じゃぁ、大人の会話でもしてみる?それともやっぱり怖くなって子どもに戻るかい?」
「っ!!バカにすんなっつってんだろうが!!!」

答えた次の瞬間、キッドとのあまりの近さに驚き逃げようとしたが時すでに遅く、ヒル魔はやすやすとキッドに組みしかれていた。


 5時限目  <絶体絶命>

「大人をからかう悪い子には相当の御仕置きが必要なんだよ?」

そう言いながら楽しそうに見つめるキッドの視線の先には、前を全てはだかされ、乱れたスカートの下すらも剥ぎ取られたあられもないヒル魔の姿があった。
視姦する様にヒル魔の痴態を視線で舐めまわしたキッドは再びヒル魔の上に襲い掛かった。

「んぅっ!……んんグゥッ!!!………」

身動きの取れない身体を必死で動かそうとするヒル魔であったが鍛えぬかれた逞しい体を持つキッドにかなうはずもなく、華奢な身体がくねる度にキッドを興奮させていくのだった。

「すぐに済むからおとなしくしなさいって。遊びだよ、遊び。一夏のアバンチュールとでも思いなよ。バージンでもあるまいし。」
「っ!!」

キッドに言われた最後の一言に、ヒル魔の頬は赤く染まり抵抗はさらに激しくなった。

「あれ?もしかして……、んー、でもまあいずれなくなるもんだし、君みたいな子は遅かれ早かれこんな感じで終わるんだから、この際ココで潔く、ねぇ?」
とんでもない話であったが、キッドの言動に冗談は微塵もなくもはやそこにいるのは一匹の雄でしかなかった。

(なんでこんなことに!!誰でも言いから助けてっ!!!ムサシィ!!!)

思わず助けを求めたのがムサシであった事に一瞬驚いたが、同時に自分がムサシの事を不正を許さず実直を絵に描いたような男だと少なからず好意を寄せていたことに気づき、今度は違った後悔の涙が頬をつたった。

(初めては好きな人と……)

強がっていても所詮は年端もいかない高校生。
ヒル魔にとっても乙女チックな夢や幻想は確かにしっかりと根付いてていたのに今無残に踏みにじられようとしていたその瞬間!!

バンッ!!!
「キッド!!何をしでかしてるんだ!!!」

急に勢い良く開いた扉の向こうに今一番逢いたくて、また一番逢いたくない男が立っていた。


 6時限目  <危機一髪>

「あちゃぁー、鍵締めるの忘れてたわ。」
「さっさとヒル魔から離れろ!!」

突然のムサシの登場に動じる気配も悪びれる気配もなくキッドはヒル魔から離れムサシのほうへ歩み寄った。
ムサシがキッドの胸倉を掴んで引き寄せたその時、

「今にもオレのことブチ殺しそうな勢いだねぇ。でもココで騒ぎは起こさん方が良いと思うがね?誰かが聞きつけてここに来たらあの子はさらし者だよ?そんな事できるかい?できないよねぇ。」
「貴様ぁ……」

震えるヒル魔を視界の端においたムサシにはそれ以上キッドに殴りかかることも出来ず、握り締めた拳からはちが滲んでいた。

「それじゃ、邪魔者は消えるから後はお2人さんで好きにやってくれ。」

ムサシの腕を軽く振りほどくとキッドはムサシの肩をポンと軽く叩き出ていった。
残されたムサシは出きるだけ意識しない様に自制心を保ちながら、急いでヒル魔に自分の上着を被せてその拘束を取っていった。

「ゲホッ、ゲホッ……ふっ…うぇっ……ヒック、ヒック……」
「…すまん。」

ようやく自由になった口から出るのは咳と嗚咽のみでそんなヒル魔をそっと抱きしめ一言謝ってきたムサシであった。
何も聞かず何も責めないムサシに抱かれてヒル魔は安堵と過ぎた恐怖に打ち震え声を殺して泣きつづけた。


 課外授業   <小さな恋の物語>

あれから何事もなかったかのように1週間が過ぎた。
ムサシは誰にも何も言わず、キッドも何もなかったかのように振るまい、ヒル魔も沈黙を守っていた。

「今日で実習生2人ともお別れです。短い間でしたがご苦労様でした。とにかくなんの問題も起こさず無事終了しましたね。いずれ立派な教師となる様一層の努力をして頑張ってください。」

職員室で叱咤激励を受けた2人であったが、それも上の空の様子に幾ばくかの不安を感じた栗田であったが、とりあえず心当たりもなかったので何も聞かずに話を終わらせた。
キッドは実習生控え室の後片付けをムサシに押し付けさっさと学院を後にした。
もちろんお互いに会話できるはずもなく当然といえば当然の流れでムサシも控え室に戻った。

「…?……!?」

部屋に入ったとたん人の気配を感じ顔を上げるとそこにはヒル魔が立ち尽くしていた。
あんなことがあった部屋にいるのだからしょうがないことではあったがよく見るとヒル魔は震えていた。
遠目に見ても青ざめた表情のヒル魔から出た言葉は意外なものだった。

「……鍵…締めろよ……。」

あんなことがあった場所なのだから本当であれば近づきたくもない部屋のはずなのにどうしてこんな所にいるのか。
まして相手は違えど男と2人きりで鍵まで閉めろというヒル魔の心が見えず、ムサシは苛立ち眉をひそめた。

「あんな事があったのにまだ懲りていないのか?冗談や悪ふざけは大概にして出ていきなさい。」
「……嫌だ。」

俯いたまま動かずに答えるヒル魔に困惑したムサシはため息をついた。
どうやら冗談や悪ふざけをしているわけではない様だ。
ムサシはヒル魔に近づくとそっと顔をあげさせた。
ヒル魔の瞳はすぐにでも泣き出しそうなほど潤み、そのあどけない表情にムサシの苛立ちも薄れてしまった。

「っ!!……お前なぁ、そんな泣きそうな顔して……。本当は怖くせにこんな人を誘うようなことやめろ。俺に助けられたからってそんな身体を張ってもらっても嬉しくないぞ。」
「こっ…怖くなんかなッッ…」

言いかけてヒルマは悔しそうに下唇を噛みながらムサシの手を振り切る様にうつむいた。
そしてムサシの胸に顔をうずめて言葉を続けた。

「……嘘、ホントは怖い………でも……」
「でもなんだ?」

きっと呆れられて怒られるのだと覚悟していたヒル魔はムサシがあまりに優しく抱きしめてくれるので、顔を上げ思いきって言葉をつなげた。

「好きじゃない奴に犯られるくらいなら今ここで先生にして欲しい!!…信じてもらえないだろうけどムサシが好きだ………」
ムサシの目を見ることは出来ず堅く目を瞑って相手の返事を待った。

「ヒル魔?お前はあんな事があったから気が動転しているだけじゃないのか?もっとよく考えて…」
「違うっ!!ホントにムサシ先生が好きなんだよ!!」

もともと初めて見た時からヒル魔の幼さとゾクリとするような色気に惹かれていたのは隠しようのない事実であった。
キッドもなんとなくそれに気が付いていたからあのようなことをしたのだろう。
そんなヒル魔にここまで真剣な気持ちをぶつけられてはさすがのムサシも自分を押さえることが難しくなってきていたが、最後の理性を振り絞りヒルマを諌めようとした。

「お前の気持ちはわかったが、だったら何もこんな所で事を急がなくても良いだろう?」
「今、ここでなきゃダメなんだよ……」
ムサシに拒絶されたのではないとわかったヒル魔は少しだけ強くムサシにすがり付き、小さな声で言った。

「オレ、あの時のことが頭や身体から離れなくて、嫌でしょうがないのにどうしても思い出しちまう。だから、好きなあんたにここでして貰えたら絶対忘れられるから、だからお願い!!」

また震え出したヒル魔を抱きしめてムサシが耳元でささやく。

「お前初めてだろ?……多分、痛いぞ?」
「!!………いい、先生ぇだから大丈夫…お願…んっ」

ふいにムサシがヒルマの唇に舌を這わせた。
くすぐったさに思わず口をあけたとき、それはヒル魔の口腔へと入りゆっくりと優しく深い口付けへと変わっていった。

「んっ…ふっ……ふぅ………ぷはぁ…」

女学院育ちのヒル魔にはキスすらも初めてで、唇を離した時にはムサシに支えられていなければ立っているのもやっとな状態であった。
ムサシにそっと机へ横たえられたヒル魔はあることに気が付いて思わず小さく叫んだ。

「鍵っ!鍵締めろよっ!!」
「……すまん、本当は始めに締めていたんだ。」
「っ!!」

思わず赤くなるヒル魔をくすぐったいような気持ちで見つめるとゆっくり胸元のリボンタイに手をかけた。
ふいにヒル魔の身体がこわばりその表情には脅えが走るのがみてとれた。

「やっぱり無理なら今日は止めるぞ?」

ムサシの問いにヒル魔は強くかぶりを振って答えた。
フッと笑いながら小さく息をついてムサシはゆっくりと丁寧にリボンタイを取り外していった。
もう一度唇を重ねながらムサシの両手はヒルマのわき腹と太腿を撫で上げていった。

「んんっ…」

ふいに布の上から胸の先端を軽くかじられ、思わず鼻からもれ出たあまい吐息に耳まで真っ赤に染まるヒル魔が可愛くてムサシは小さな突起で遊び始めた。

「んっ、ふぁっっ…ひゃぅ…」

ムサシは布の上からでは飽き足らず、服の下に手を差し入れてつまんでみたりつぶしてみたりしているうちにその尖りを口に含んでみたくなった。

「!?……ひぁっ!…やっ、ふぅ……んっんぁ!」

胸の先から痺れるような快感が一気に下腹部へと降りていき、ヒル魔は思わずムサシの頭を胸に押し付ける様にかき抱いた。
ヒル魔の変化に気づいたムサシは太腿を撫でていた手をそっとスカートの中に差し入れた。

「ひぅっ!!……あっ、やっ……」

初めて他人に触られる自分の一部が恥ずかしいくらいに脈打ち始めていた。
ムサシの手の動きに合わせて少しづつ形を変える自分自身を押さえることが出来ず、ヒルまはたまらなくなり自分の顔を手で被った。

「口でしてやりたいから自分でスカート持ち上げて足を開いて?」
「!?」

ムサシの言葉に、羞恥のあまり涙があふれてしまうヒル魔であったが、SEXとはそういうものなのかと思い、そろそろと下へ手を伸ばしていった。
その光景は壮絶なほどに卑猥であった。
カーテン越しに漏れる淡い夕日の中で、頬を赤らめ潤んだ目がこちらを見つめてくる。
机の上に寝かされた身体は片足を立て、両手でスカートを捲り上げる。
そこにはフルフルと震えるヒル魔自身が薄く液を滲ませて、これからムサシにどのような嗜虐を受けるのかと待っている。
ムサシは膝に手をつきゆっくりと外側へ倒すとヒル魔のそれを口に含んだ。

「ひぁぁぁっ!!アッ!アァ!…」

あまりに強い快楽の為、ヒル魔の細い腰は反り上がり、口からは悲鳴とも喘ぎともつかない嬌声があふれる。
どろどろに溶かされるような生暖かく暗い感触は次々に手を変え品を変えヒル魔を高みへと追いやっていく。

「やっ!!もう離っ!!ふぁあ―っ!!!」

ヒル魔の中で何かが弾け飛んだ。
一瞬何が起こったのか判らず朦朧とする視界の中でごくりと何かを飲み干す音が聞こえた。

「なっ!ごめっなさ……」
「構わんさ、なんでもないぞ」

ムサシが何を飲み込んだのか想像できないヒル魔ではなかった。
恥ずかしさで消えてしまいたいとさえ思うヒル魔の羞恥を知ってか知らずかムサシが唇を重ねてくる。
口に残る味覚が移って少し苦くてあまりおいしいものとも思えなかったがこれがムサシのものであったら今度してやってもいいかなぁとぼんやり考えられたのはこの先のことを予想していなかったからだろう。

また視界からムサシの姿が消え、同時に軽く腰を持ち上げられ全てを晒されることとなった。

「なっ!…何しやがる!?」
「ほぐしておかんとつらいのはお前だぞ?」
「ほぐすって何処をっ!!ひぅっ!んっ!」

ぬちぬちと体内に進入してくるムサシの舌を押し返そうと無意識の内に内壁に力を入れるヒル魔であったが、どうしても上手くいかず、そうこうしている間に舌と入れ替わる様指が一本差し込まれた。

クチュッグチッ……コリュ、リュリュ

「やぁぁ!!あっ!…ヒッ!!ひゃぁぁぁ」

指はいつのまにか2本に増やされヒル魔の内壁の奥にある小さなしこりを見つけ出し執拗に引っ掻き回す。

「はっ!はっ!…ん…ふっ!!」

ジュプッ

「ンあっ!!」

急に指を引き抜かれた入り口は呼吸するかの様にヒクつき時折その桃色の肉片を覗かせていた。

「入れるぞ。」
「?…ふ…ゃあァァッァ…あっ!んぐぅっ!!んっ…はぁ」

何がと考えるひまもなく熱い楔がヒル魔の中にゆっくりと確実に打ちこまれていく。
あまりの圧迫感と引き裂かれる痛みに固く閉じられたヒル魔の瞳から涙がボロボロとこぼれていく。

「…全部入った…、動くぞ?しっかり掴まっておけ。」
「!?」

初めてのヒル魔に気を使ってやりたいのはやまやまであったが、これでもかというほどのヒル魔の嬌声と媚態に正直ムサシのほうも余裕は残っていなかった。

「ひっ!やっ……いっ!!っ痛ぅ……ふっ!ふっ!!………!?」

体内で動き出したムサシの熱さと痛みに始めこそ苦しめられたヒル魔であったが、徐々に痛み以外の感覚が生まれつつあった。
ムサシの熱が呼び起こしたのだろうか下腹部のあたりから澱んだ情欲の小さな炎が仄かに立ち上り、徐々に全身へと広がっていった。

「ハッ!ハッ!ハッ!……んっう…やぁぁ!あっあっ……」

すでにヒル魔の意志はなく、ただムサシに揺さぶられて落とされぬよう必死にしがみついているのがやっとであった。
嬌声はかすれ2人の荒い呼吸だけがこだまする。

「ふぁぁあっ!!!……っ………」
「んっ!くぅ!!」

ひときわ高く突かれた時、ヒル魔はその意識を手放していた。


放課後  <手をつなごう>

「痛いー!もう少し手加減しやがれ!糞ムサシ!!」

深夜静まり返った校庭をムサシに抱き上げられたヒル魔が悪態をつく。
気を失ったヒル魔をムサシは介抱したが一人で歩けるまでには到らず、人目のつかないように待っているとこんな時間になってしまった。

「あのしおらしいヒル魔はどこへいったんだ?必死でしがみついてきたくせに…」

ゴッ!!!

本日何度目かの真っ赤になったヒル魔におもいきり顔面を殴られ、これからのじゃじゃ馬馴らしに思いをはせるムサシ先生であった。



帰宅完了