ツナザン/R18/A5コピー/P24/¥200
パラレルワールドをまたいでの暗めなツナザンです。
ひとりぼっちのザンちゃんが苦手な方はお控えください。
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過去や未来を行き来する技術を持った10年バズーカの存在はザンザスも知っている。
しかしパラレルワールドを行き来するなどという話はまさに荒唐無稽そのものだった。
それでも話の端々に出てくる白蘭やミルフィオーレといった名前には聞き覚えがあり、最近不穏な行動を見せる一派としてザンザスの記憶にも残っていた。
どうやらその白蘭という人間に備わった特異能力がパラレルワールド間を移動することであり、ランボの10年バズーカと白蘭の能力を研究した結果、ひとつの兵器が出来上がったという。
しかしその兵器の存在はあまりに危険で、綱吉自ら開発者の元へ出向き、研究の全てを取り上げ封印することとなった。
いざ封印する段になって、綱吉はその前にこの兵器の力をあることに使ってみたくなったらしい。
綱吉はそこまで話してから何も言わないザンザスに向かって笑顔で告げた。
「オレのことを好きな貴方に会いたくて来ちゃいました」
沢田綱吉はわざわざザンザスに逢いに来たのだと嬉しそうに笑った。
にわかには信じがたい話だったがその笑顔を目にして、ザンザスは目の前にいる綱吉が自分の知る綱吉ではないと確信した。
なぜならこの世界の綱吉はザンザスのことをとても嫌っていたから、たとえ嘘でもあんなに優しい目をして笑うことはない。
ザンザスは自分に対して真っ直ぐに好意を寄せてくる綱吉に驚き戸惑いをみせる。
「何のために?」
「オレの世界のザンザスはオレの事をとっても嫌ってるから、オレの事を嫌いじゃないザンザスに逢う方法が目の前にあるってなったら、もう止まんなくなっちゃった」
「そんなに嫌われてんのか?」
「それはもうゴキブリのごとく。 それにザンザスに近づこうにも先ずスクアーロたちに邪魔されるからほとんど逢えないし」
「カス鮫が……いるのか?」
「そりゃいるよ、ヴァリアーはあれだけファミリー内暴力受けてるのに皆ザンザスのこと愛しちゃってるからね。 もう嫌になるくらいみんなザンザスと仲良しなんだもん」
綱吉は唇を尖らせていじけた子供のような表情を作る。
ザンザスが綱吉のそんな表情を見たのは久しぶりで、綱吉の口から出た懐かしい名前への反応が遅れた。
黙りこくったままのザンザスに綱吉は不思議そうに尋ねる。