メロディ2:♪あなたにほてらされて♪
♪あたしは色が変わるくらい♪
♪きらきら光る粒の飾りでオシャレ♪
据え膳食わぬはなんとやら。
さすがのムサシさんも男の子ですから、起抜け一番のこんな美味しそうなオゴチソウに喰らいつかないわけにはまいりません。
生人形もどうやらその気になっているようですし、少しくらいは良いかとその薄い唇に噛み付きます。
「んっ………ふぅ………っつ!!」
びっくりしたのは生人形です。
目の前にいるむさ苦しい熊さんのような男がまさかこんなに上手に深く唇を合わせてくるなんて予想もしなかったのです。
それに加えて、生人形はついさっき起動したばかりで人間で例えるなら何も知らない赤ん坊です。
もちろんデータとしては一般常識として組みこまれていたのでしょうし、生人形の使用目的も多々あるのでプログラム上誘い文句の一つも入っていて当たり前なのです。
でもそれらはあくまでただの書きこまれた言語的・行為的知識であって実際に感じるのとでは大違いでした。
ムサシさんのざらついた舌が生人形の薄い唇を舐め上げ噛みつく様に吸いつきます。
生人形の唇はじきに赤く充血していきます。
雪のように白い肌に映える血のように赤い唇はまさにおとぎの国の白雪姫を連想させるのでした。
もちろん唇だけで満足するムサシさんではありませんでした。
その薄い唇に自分の舌を無理やり割り入れ、整った白い歯列を確かめながら舐めなぞります。
「ぷはっ…んぐゥ………」
生人形は息苦しくなり、空気を吸おうとわずかに口を開けた瞬間、ムサシさんはさらにその奥へと舌を差し込みます。
怯えるように口腔の奥で縮こまる生人形のかわいらしい舌を捕まえ噛みつき舐るのです。
ムサシさんの唾液が生人形のそれと混ざって口の端からこぼれていきます。
もう生人形は息も絶え絶えでムサシさんにすがりつくのがやっとの状態でした。
「げほっ!ケフッケフッ………」
ようやくムサシさんが唇を離してくれたときには、いきなり流れこんでくる空気と気管にまで流れこんだ唾液のおかげで、しゃべることも出来ずにむせ続けました。
高いプライドが邪魔をして、《こっちは初めてだってのに、ちったぁ手加減しやがれ(怒)》と胸の奥でしか毒づけない生人形でした。
もちろんデリカシーに欠けるムサシさんにこのような心の機微がわかる訳も無く、ムサシさんはと言いますとさっきよりも数段色気の増した生人形から目が離せないでいました。
白く透き通っていた頬には上気した薄桃色の赤みが挿し、潤んだ目元は少し赤く、先程のような鋭さはなりを潜めています。
うっすら汗ばんだ胸元は荒い呼吸に上下し、プクリと立ちあがった2つの飾りが無意識にムサシさんを誘うのです。