メロディ6:♪あなたにほてらされて♪
♪あたしは濡れて熟されてく♪
「いつまでもにやついて見てんじゃねぇっ!この糞ジジイ!!」
ムサシさんに手首を掴まれたまま真っ赤な顔でヒル魔は抗議します。
無理やりにでも振りほどけば良いものを、ヒル魔はその感触が心地よくて袖にできないのです。
「するか?久しぶりに。」
「はぁ!?ふざけんなっこの糞エロ!!久しぶりってなんだっ!てめぇの久しぶりはたったの4日かぁぁぁ!!!」
「でもオレは4日分溜まってるぞ。」
「んなことを堂々と言うなぁ!!勝手に始末しやがれ!!!」
普段は冷静なヒル魔がギャンギャン喚くさまがおかしくて、ついついいつもより余計にからかってしまうムサシさんです。
でも4日分とはいかないまでも多少溜まっているのも事実なのでそろそろ事を進めたいというのがムサシさんの正直な気持ちです。
「ふぅん、よそで捌けてきてもいいのか?さっき言ってた事と食い違ってるぞ?」
「っ!?……うぅぅ…………好きにしやがれっ!!チクショウ!!!」
「じゃあ、行ってくる。」
「なッ!!違うっ!!」
ムサシさんがヒル魔の手首を離してドアに向かう振りをすると、慌ててヒル魔はしがみついてきます。
「何が違うんだ?」
「………っ、オレのこと…………好きにしたら…いい………。」
「じゃぁそうする。」
「!!!!!!っはめやがったな!?」
「いや、それは今から………ってぇなっ!」
照れに照れたヒル魔はもうどうして良いかわからず、悔しくて悔しくてムサシさんのヒゲのない頬を強くつまみ捩るのでした。
ヒゲがあったら思いっきり引っ張ってやるのにと心の底から思いながら。
「それがご主人様にすることか?おしおきだ。ヒル魔、自分で脱げ!!」
「はぁぁっ!?ふざけんな!誰が脱ぐか!!」
「脱がせて欲しいのか?」
「バカ言うなぁぁ!!」
ムサシさんはもうウキウキです。ヒル魔はもうタジタジです。
「自分で脱ぐのか?それともオレがゆっくり脱がせていってやろうか、ん?」
「…………自分で脱ぐ!!」
何やらかなりムサシさんの策略に絡め取られた感はありましたが、どうせムサシさんに脱がされるとただで済むわけが無いと思い諦めてヒル魔が自分で脱ぐ選択をしたのでした。
自分で脱いでもただで済むわけが無いのに今一つムサシさんを計りきれていないヒル魔です。
「早く脱げよ。」
「うるさい!!」
もたもたしているヒル魔に、少し先で椅子に座ったムサシさんから催促の声があがります。
思わず睨みつけた先にあるムサシさんの瞳が楽しそうにヒル魔を見つめてきます。
たかが脱ぐだけ、今までだって何度もお互い裸になってきたのだからと思っていたヒル魔でしたが、ムサシさんのあまりにもねっとりとした視線に、胸のボタンに伸ばした指がとまります。
急に羞恥がヒル魔を襲い、指先は震えて上手くボタンがつかめません。
ムサシさんを睨んでいることも出来ず顔を俯けます。
「どうかしたか?」
意地悪く笑いながらムサシさんが楽しそうに話しかけてきます。
でもきっとその目は笑っていないのだとヒル魔は思います。
じっと自分から目を離さずにいるのだと、そう考えるだけでヒル魔の体温は上昇し始めてしまいました。
たどたどしい指先で一つ、また1つボタンを外していきます。
いつのまにかヒルマの胸は立ちあがり、その些細な衣擦れの感触にもむず痒さを覚えるのです。
ボタンは全部外したものの、シャツを脱ぎ捨てることが出来なくて胸元で固く前を閉じるように握り締めて戸惑うヒル魔の姿に虐めっ子心が動いた様子のムサシさんです。
「そんなに服押し付けるから、起った乳首が透けてるぞ?」
「っ!!」
ムサシさんの意地の悪い言葉に、思わず胸を掻き抱くようにしてその嫌らしい視線から小さな二つの起ちあがりを隠します。
「あぁ、もう上は後でもいいから、先に下脱げば?上手くやったらどっちも隠せるぞ?」
「………っ………糞っ………」
ムサシさんの言いなりになるのはかなり癪でしたが、確かに一理あるので、シャツの下のボタンをはめ直してから、ズボンに移ります。
こうすると手を離してもシャツがはだけることは無いので一安心です。
もちろんそれだけでもムサシさんからの視界は良好で、ちらちら見え隠れする白い肌に、消えかかった数日前の情事の後が顔を覗かせます。
(ずいぶんと薄くなったな、今度はもう少しキツク付けておくか。)
などと、とんでもない計画がムサシさんの頭中を回ります。
そうこうしているうちにズボンのチャックが外されて、重力にしたがって床へと落とされます。
ヒル魔にとってはまだ下着を着けているせいか、シャツで隠せているせいかズボンに対する執着は少ないようで、もう少し恥らえばいいのにとムサシは胸中で毒づきます。
それでもすらりと伸びた白い足を眺めていると、次にどんな恥ずかしい事を吹っかけてやろうかという思いに捕らわれてムサシさんのほうもズボンへの執着は薄れていきました。
「………下も……脱ぐのか?………」
「下脱がないでどうすんだよ、それともあれか?女みたいに履いたままずらして突っ込むのが好みか、別にそれでもいいけどな。」
「っ!?………この糞ドエロ…………」
本当にムサシさんは最低な男なのです。
ムサシさんのあまりに卑猥な言葉に羞恥以上の怒りが込み上げてきますが、今のヒル魔には主導権はいっさい無くどうすることも出来ません。
しかも困ったことにあまりにムサシさんが見つめてくるものですから、思わず下着の中のヒル魔も胸に引き続き、反応し始めている状態でおいそれと脱げるものではなかったのでした。
ムサシさんもそのことには気づいていましたが、期が熟すまではとあえて気づかぬ振りです。
「さっさと脱がないなら、本当に横から突っ込むぞ?」
「…っ………………」
強迫にも似たムサシさんの促しに、唇を噛み締めながらおずおずと下着に手をかけ片足づつ抜いていきます。
パシッ
「死ねッ!!この糞エロジジイ!!!」
ヒル魔は悔しさのあまり、ムサシさんめがけて脱ぎたての下着を投げつけました。
下着が見事にムサシさんの顔面をヒットしたまでは良かったのですが、次の瞬間ムサシさんがその下着を広げだしたから大変です。
「ぎゃぁぁぁ!!何広げてんだっこの糞ボケ!!!」
「ちょっと濡れてないか?これ。」
「んなわけあるか!!さっさと捨てろ!!!」
「濡れてるぞ、ここ。」
「濡れてないっ!!濡れてたまるかぁ!!!」
「じゃあ、証拠に前広げて見せてみろ」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ムサシさんはもう最高に最低で、ヒル魔はもうどん底に最悪です。
その為にシャツを残されていたのかと今更ながらに気づかされるヒル魔でした。
「やっぱり濡れてんだろ?」
「濡れてない!!」
「じゃあ、見せろ。」
「………ぅぅっ……………」
ヒル魔は立ったまま嫌々シャツの箸を持ち上げます。
さっきの怒りでヒル魔自身は萎えていたものの、その羞恥はすさまじく、熱がでたかのように顔も身体も赤く染めていきます。
ムサシさんは無言になって羞恥に耐えるヒル魔とその身体を舐めるように眺めていました。
ふと、ヒル魔がムサシさんに目を向けた瞬間、無遠慮なまでのその眼差しに捕らえられ、困ったことに忘れていた感覚がまた戻ってき始めたのです。
ムサシさんに見つめられていると言うだけなのにヒルマはあさましく反応していくのです。
「なんだ、やっぱり勃ってるじゃねぇか。」
「っ!!………」
ヒル魔は恥ずかしくて恥ずかしくてしゃがみ込んでしまいたいほどでしたが、ムサシさんがまだ許してれないこともわかっていたので、震える両足で頑張って立っています。
もし前を隠したりしゃがみ込んだりしたら次はどんな事をさせられるのか、短い付き合いでもヒル魔は身をもって知っていたのです。
「ヒル魔、また勃ち上がってきたぞ。何想像してんだ、このスケベ」
「………想像なんか……して、ない………っも、いいだろ……………」
ムサシさんが見つめているというだけで、こんなにも反応してしまう自分を恥じながら、早く終わってほしいと願うのでした。
そんなヒル魔の願いも儚く悪夢のような一言が彼を襲います。
「嘘ついた罰だ。そこでしごいてイってみろ。」